SHEEN × vikka

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HOW TO LIVE ON 24 HOURS A DAY

動物が変われば時間も変わる。動物の世界観を理解することで、さまざまな動物を理解し、尊敬できるようになる。

本川達雄

2018.02.15

動物のサイズが違うと、時間の流れる速さが違ってくることをご存知だろうか?ペットを飼ったことがある人ならば、イヌやネコらの成長の速さや寿命の短さを実感していることだろう。このように、ゾウにはゾウの時間、イヌにはイヌの時間、ネコにはネコの時間、そしてネズミにはネズミの時間と、それぞれの体のサイズに応じて、違う時間の単位があることを、今回紹介する『ゾウの時間ネズミの時間 サイズの生物学』は教えてくれる。

ネズミよりゾウの方が長生きすることは周知のことだが、体重が増えると時間は長くなることが研究で明らかとなっている。難しい表現をすると、時間は体重の1/4乗に比例するといい、体重が16倍になると時間が2倍になるという計算だ。例えば、50kgの人間を基準とすると、16倍の体重を保つ800kgの巨大なナイルワニは、人間の2倍の時間感覚で生きているということになる。確かに、獲物を捕るとき以外のナイルワニの動きはとても穏やかで、あまり動かないイメージがある。

また、寿命を心臓の鼓動時間で割ると、哺乳類では動物のサイズに関わらず、一生の間に心臓は20億回打つ計算になるという。物理的時間で測れば、ゾウはネズミよりも長く生きるが、心臓の拍動を時間として考えると、ゾウもネズミも、そして私たち人間も、一生を生き切った感覚は変わらないのではないか、と著者は語る。

つい、私たち人間は時間をチクタクと動く時計の秒針を基準に考え、それを常識として行動してしまうけれど、私たちもヒトという動物であり、時間もいろいろだということを知ることは、同じ地球で共存していくためにとても重要なことであると、この本は気づかせてくれる。生物的時間を学べば、身近な動物との接し方も、変わってくるのではないだろうか。

『ゾウの時間ネズミの時間 サイズの生物学』本川達雄 著 ¥680(中央公論新社)
ブラウス¥3,990/studio CLIP(アダストリアカスタマーサービス)
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